一ヶ月前に右腕が腱鞘炎になってしまい、最近やっとある程度は仕事ができる状態になりました。
この記事では腱鞘炎になってから試したガジェット/アプリ/行動などをまとめたので、同じ境遇のエンジニアの参考になればと思います 🙇♂️
腱鞘炎前の状態の紹介
- PC
- iMac
- キーボード
- apple magic keyboard 2
- マウス
- MXV1s MX Vertical
腱鞘炎になっての上記のデバイスでの問題
- Magic Keyboardはストロークが浅いので腱鞘炎だと辛い
- エレゴノミクス系のマウスは腱鞘炎になると手首が痛く感じる
- マウス自体も重めなので手首に負担がかかる
- ダブルクリックが辛い
- エレゴノミクス系のマウスは左手で使用できない
パームレストやエレゴノミクス系のマウスを使っていても腱鞘炎になる可能性はあるのだなと実感
以下、試してみたリスト
作業PCをMacBook Airに変更
腱鞘炎になって一週間はマウスカーソルの移動が辛いので、画面がデカイと、それだけカーソルの移動距離が増えて負担が大きくなる。
なのでMacBook Airに変えて作業をしてみた。
TrackPadも左手で使用できるし、ログインもTouchIDで行けるので、腱鞘炎がひどい時に作業するのには結構良かった。
Stream Deck Pedal
フットペダルデバイス、専用アプリで3ボタンのアクションを設定できる。
アプリの起動やホットキーが割り当てられるので、自分はMission Controlをペダルに設定して操作している。
カーソルセンス
TrackPadのカーソルの移動速度を変更できるアプリ。(ターミナルからコマンドで変更できるが、このアプリを使用するとデフォルトで設定できる速度を超えて設定できる)
マウスのカーソル移動と比べるとTrackPadのカーソル移動が遅く感じていたので設定。
テキスト音声入力
キーボードで文字を打つのも辛かったので、Macのテキスト音声入力を使用。
精度は高いので、Slackの返信やGithubのPRのレビューくらいなら、これで対応可能。
ただ、英語と日本語を同じテキスト内で使用すると、急に精度が下がるので使い方には慣れが必要。
また、長文は言い間違いが増えるので難しい。
サポーター装着
親指を固定するタイプと、手首のみ固定するタイプの2タイプを使用。
腱鞘炎になって一週間の間は、なるべく右手を動かしたくないので、親指を固定するタイプがオススメ
ある程度、右手が動かせるようになったら、手首のみ固定するに変更して運用。
REALFORCE for Mac
ある程度、 右腕が使えるようになったタイミングで購入。
キーストロークが深く、打鍵が軽いので腱鞘炎でも痛くなりにくい。
Magic Trackpad
ある程度、 右腕が使えるようになってメインをMacBook Air→iMacに戻すタイミングで購入。
自分の場合、手首の痛みが長く続いていたので、手首を動かさなくても使用できるTrackPadは重宝した。
Trackpad用リストレスト
Magic Trackpadを使ってみて、通常のパームレストと組み合わせると高さが合わなず、腕の負担を感じたので購入。
Stream Deck mk2
左手デバイスとして購入。
アプリの起動やホットキー、あるいはマルチアクションとして複数のアクションを組み合わせたボタンが設定できる。
ボタンの背面がディスプレイになっているので、ボタンの表示を自由に設定できる。
各アプリの細かいショートカットなどは、ここに設定して操作している。
ポモドーロの実施
apps.apple.com腱鞘炎を完全に抑えるのには時間がかかるので、以下のルールを設けて作業するようにした。
- 50分以上連続でキーボードを使用した作業はしない
- 50分作業したら10分の休憩する
ポモドーロアプリに上記を設定して運用している。
なるべくタイマーの開始周りを手軽にやりたかったので、Stream Deck mk2にポモドーロ開始のショートカットを設定して、作業開始したら必ずタイマー開始ボタンを押すようにしている。
定期的な指のストレッチ
診察で定期的な指のストレッチが有効ということだったので、上記のサイトに記載のストレッチを実施。
運用的には上記のポモドーロの休憩時間に実施するように運用している。
各指の運動はStream Deck mk2にタイマー機能があるので、そちらで時間を測りながら実施。
カーソルブラウジング + テキストの範囲指定のショートカットを使用
腱鞘炎になるとドラックなどの動作がやりずらく、コードやテキストのコピペがやり辛くなる。
カーソルブラウジング をONにするとブラウザのテキストにカーソルがおけるようになるので、この状態でshift
+ ↑ or ↓
で範囲指定ができる。
これだけでストレスが大分解消できた。
ErgoDox EZ
お試しでセパレート式メカニカルキーボードも購入。
ストロークは深めで腱鞘炎でも使いやすい。
ただ慣れまでに練習が必要。
Kensington ExpertMouse
トラックボールマウス。
腕の負担が少ないという話を聞いて購入。
トラックボールを動かすのみなので、腕の負担自体は少なかったが、使用していたら手首の負担を感じたので、一旦使用をやめている。
左手用マウス
右手が使えないのならと思い、左手用のマウスとしてM-XT4DRBKを購入。
最初は右クリックと左クリックが混乱したが、慣れれば普通に使える。
ただ、プログラミングで頻繁に使用しているショートカットが左手で実行しているものが多いので(⌘ + c or z or a
など)、若干プログラミングはやりづらい。
Tobii Eye Tracker 5 + Talon
Tobii Eye Tracker 5はWindow用の視線トラッカーデバイスだが、Talonを使用すればMacでも使用可能。
視線トラックでマウス移動できるので、完全フリーハンドでも操作可能。使用している感じだと精度は高い。たまにカーソルが視線からズレる時があるが瞬きすれば、ほとんどのケースで直る。
またTalonに音声入力機能があり、こちらを使用すればマウスカーソルの移動だけでなくアプリの起動や、クリック、ドラック アンド ドロップも行える。
ただ音声入力の難易度が高いので現状は以下の3ワードのみ使用して、腕が疲れた時にブラウジングで使用するようにしている。
- Control Mouse => 視線トラッキングでカーソル移動をONにする、ONの状態で言うとOFFになる
- Touch => クリック
- Focus ○○ => ○○のアプリを起動する
※デュアルディスプレイには対応していないので注意
最終的な作業環境
- PC
- iMac
- キーボード
- REALFORCE for Mac
- カーソル操作
- メイン => Magic Trackpad
- サブ(右腕が疲れた時用)=> 左手用マウス
- サブのサブ(両腕が疲れた時用) => Tobii Eye Tracker 5
- パームレスト
- Trackpad用リストレスト + ErgoDox EZのパームレストを組み合わせてキーボードとTrackpadの両方に対応
- その他デバイス
- Stream Deck mk2
- Stream Deck Pedal
- アプリ
- カーソルセンス
- 運用
- ポモドーロで50分作業→10分休憩で作業(10分休憩中に指のストレッチを実施)
- その他
- 作業中はサポーターを装着
これで作業を実施しています。腕の痛みを感じたら基本作業は中止にしていますが、現状はこれで悪化させずに仕事ができています。